書籍の趣旨

これ一冊を読めば進歩性の事がすべて分かるような実務書を目指す。

※海外はスコープ外、日本のみ。

進歩性の判断ステップに沿った体系的な解説。

審査基準に基づく基本的な考え方の解説をベースとしつつ、主要な論点をすべて洗い出す。

各論点ごとに、①概要(できるだけ審査基準に準拠)、②事例を用いた解説(審査ハンドブックの附属の事例集、無ければ飛ばす)、③判例紹介(できれば、権利者に有利なものと不利なものを2つずつ)、④実務上の指針(明細書・クレーム作成時の留意点、中間対応時の留意点)を記載。

ターゲットは実務家。一から通読することで体系的な知識を得ることもできるし、辞書的な使い方も想定される。

目次

はじめに 第1章 進歩性について  1-1:概要  1-2:進歩性の判断に係る基本的な考え方(下井)  1-3:進歩性の判断フロー(田中)  1-4:技術分野による違いと特徴(田中) 第2章 請求項に係る発明の認定  2-1:請求項に係る発明の認定の基本的な考え方(下井)  2-2:特定の表現を有する請求項に係る発明の認定 第3章 引用発明の認定  3-1:引用発明の認定の基本的な考え方(下井)  3-2:引用発明の適格性  3-3:上位概念化(田中)  3-4:内在特性  3-5:主引用発明と副引用発明での認定の違い  3-6:引用発明の認定と技術的な一体不可分性(木本) 第4章 一致点相違点の認定  4-1:一致点相違点の認定の基本的な考え方(下井)  4-2:相違点の分け方 第5章 容易相当性の判断  5-1:容易相当性の判断の基本的な考え方(下井)  5-2:容易相当性判断の考慮要素   5-2-1:動機付け    5-2-1-1: 内在する課題   5-2-2: 阻害要因(谷)   5-2-3: 設計変更(久郷)   5-2-4: 有利な効果(原田)   5-2-5: 周知技術   5-2-6: 容易の容易  5-3: 特定の表現を有する請求項等についての進歩性判断   5-3-1: 用途限定、用途発明   5-3-2: サブコンビネーション   5-3-3: 数値限定、パラメータ発明   5-3-4: 選択発明   5-3-5: 除くクレーム(下井)   5-3-6: 効果のクレームアップ

PJメンバー

監修:高石秀樹

著者:木本大介、久郷明義、下井功介、田中研二、谷和紘、原田秀作

全体調整:安高史朗